シンチャオ！

昨日4月21日には、ベトナムで数少ない祝日の一つ、フン王命日でした。
フン王の紹介は下の方でしておりますが、まずはベトナムの年間の祝日について説明します。

2021年ベトナムの祝日
1月1日　　新年
2月11日 　 テト（2月10日～2月16日が祝日と定められました）
4月21日　 フン王命日
4月30日　 ベトナム南部解放記念日
5月1日　　メーデー
9月2日　　建国記念日（翌日も建国記念日に伴う休日と定められました）
と祝日の種類としては6種類、日数の合計では12日でした。
日本のようにバラエティに富んだ祝日ではないですし、毎年日数は前後します。

さて、フン王についてです。
ベトナム史上初の国家とされるバンラン国の18代にわたる歴代王の総称がフン王であり、フン王の命日である旧暦3月10日は、ベトナムの国家と民族の基礎を気づくために尽力した18人の王の功績を称える日として、2007年からベトナムの祝日に制定されました。

もっとも、紀元前2879年から紀元前258年まで、現在のベトナム東北部のフート省に存在したバンラン国を建国したと言われています。歴代の王の数と年代を比較すると約2,600年間で18人の王、また、推定在位期間は最短で80年、最長で339年とも言われ、国家の痕跡を示す考古学的な遺跡や遺構、遺物も発見されておらず、実在した王ではなく神話上の王だという説もあります。

北部では非常に盛んにお祝いをされるこの祝日ですが、
フエを含めベトナム中部から南部においては、
盛大なお祝いを目にする機会はほとんどないという珍しい祝日でもあります。

チャオ！