2022年01月31日
関野凖一郎氏【東京編③】
終戦を迎えた関野氏は、様々な展覧会に出品を重ねていました。
戦後、進駐軍関係者による作品購入もあり、戦後の日本版画は急速な復興を遂げます。
1951年(昭和26年)には、自宅に銅版画研究会を開設し、
銅版画に関わるあらゆる知識を若い世代に伝えていきました。
そして、関野氏の活躍の場は海外へと広がっていきます。
海外の版画展への出品を重ね、1958年には半年間アメリカ各地に滞在、
日本の木版画について講義や製作実演を行い、更にヨーロッパ各国を訪ねます。
海外への旅は関野氏自身にとって日本の風景を見直す契機ともなりました。