関野凖一郎記念 まるめろ美術館

2020年10月31日

言葉のチカラ

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わが町のシンボル釜臥山もいよいよ紅葉で色づき、秋の晴れわたった空の青と釜臥山
の秋色のコントラストがとてもきれいです。

私たちが毎日当たり前に話している「言葉」ですが、その影響力についてきちんと考
えて話している人はどれくらいいるでしょうか。
今回は、言葉の選択によって、人に与える影響力の違いを表したステキなエピソード
を見つけましたのでご紹介いたします。


『盲目のホームレス』

ある盲目の年老いたホームレスが、街で物乞いをしていました。
その老人の前には空き缶が一つと、老人の横には「私は盲目です。助けてください」と
書かれた段ボールが一枚。
しかし、道行く人は、その老人に目もくれず通り過ぎて行くだけでした。

1人の女性が老人の前に立ち止まり、老人の横にある段ボールをしばらく見つめたあと、
おもむろに段ボールを手に取り、何かを書いてそれをまた老人の元に置いて立ち去りま
した。

するとどうでしょう。今度は道行く人が次々と老人の元にお金を置いていくようになり
ました。

ほどなくして、またその女性が老人の前で立ち止まります。その女性だと気づいた老人
は彼女に尋ねました。
「あなたは一体何をしたんだい?」

彼女は答えます。
「同じことを書いただけよ」


そして、その段ボールには

『今日は美しい日です
 でも、私はそれを見ることができません』

と書かれていました。


O・ヘンリーの短編小説のようなお話ですよね。
この美しき日常に幸せを感じながら、同じ言葉をかけるなら、誰かが笑顔になれる言葉を
かけられるようになりたい、と思います。

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