2020年07月29日
展示作品のご紹介⑤
美術館前噴水広場に植えられているまるめろの木が、つい先日まで薄紅色の花を咲かせて
いたと思っていたら、いつの間にか小さな実をたくさんつけていました。
季節の移ろいを感じます。
梅雨寒の日が続き、日常でもストレスを感じる今日この頃ですが、こんな時期だから
こそ、笑顔を心掛けたいものです。
今回は、「水辺の風景」展の中から、『三原』(1984年製作) をご紹介いたします。
(1984年製作)
この版画の題材となった「三原市」は、広島県の南部に位置し、三原城の城下町を
起源とする町です。
「三矢の訓」の逸話で有名な毛利元就の三人の息子の一人、小早川隆景がこの地に
三原城を築城しました。
三原市HPに、小早川隆景に関する掲載文がありましたので、ご紹介いたします。
【郷土三原ゆかりの人たち 小早川隆景】
1533(天文2)年~1597(慶長2)年
戦国時代の終りころに活躍した武将です。
毛利元就という大名の三男で、子どものときの名を徳寿丸といいました。
12歳のときに竹原(現在の竹原市)の小早川家の養子になり、のちに本家の沼田
(現在の本郷町)小早川家のあとを継ぎ、小早川家を一つにまとめました。
その後、本郷の新高山城を中心にして、兄の吉川元春とともに各地の戦に活躍し、
父の元就や甥の輝元を助け、中国地方をはじめ四国、九州まで勢力をのばしました。
1567(永禄10)年に、隆景は瀬戸内海で活躍するため三原に城を築き、本郷の
新高山城から三原城に活躍の中心地を移しました。
現在の三原城は、天主台、舟入櫓の石垣など一部が残っていますが、昔はとても
大きな城で、櫓が32、城門が14ありました。城の姿も海に浮かんでいるように
見えるので、「浮城」とも呼ばれました。
豊臣秀吉や徳川家康もこの三原城を見て、そのすばらしさに感心したといわれて
います。
~三原市HP 郷土三原ゆかりの人たち 小早川隆景 より~