2024年10月28日
高齢者の体力測定ってどんなもの? その④ ~2ステップテスト~
みなさんこんにちは。
木々もだいぶ色付きましたね。
紅葉を見に、散歩やドライブへ出かけてみましたか?
今回は自宅でできる「高齢者の体力測定」の第4弾として、
『2ステップテスト』についてご紹介します。
2ステップテストは、大股で2歩歩いた距離から
下肢の筋力やバランス能力、柔軟性を含めた総合的な歩行能力を評価するテストです。
日常生活の基本的な動作を行う力が保たれているのか、
低下してきているのかを確認することができます。
【 準備するもの、測定する環境 】
メジャーなどの距離を測れるものを用意します。
また身長と歩幅を使って計算をするため、自分の身長を把握しておきましょう。
測定する広さは大股2歩分(2畳くらい)あれば十分ですが、
靴や裸足など滑らない状態で行います。
またバランスを崩しても大丈夫なように、どなたかと一緒に行いましょう。
【 テスト方法 】
スタート位置を決めて両足をそろえて立ち、
そこからできる限り大股で2歩進み、両足をそろえて立ちます。
スタートしたつま先から、歩き終わったつま先までの距離を測定します。
勢いをつけたり、ジャンプしたりはせず
バランスを崩さない範囲で行いましょう。
2回測定し、記録がよかった方の歩幅を使用して、
以下の計算式に当てはめて2ステップ値を算出します。
【 評価の目安 】
測定結果の判定としては、
2ステップ値が
1.3以上→歩行能力は標準レベル
1.1以上1.3未満→歩行能力の低下が始まっている状態
0.9以上1.1未満→歩行能力の低下が進行している状態
0.9未満→歩行能力の低下により社会参加に支障をきたしている状態
となります。
年齢や性差にもよりますが、
数値が低いほど自立した生活ができなくなるリスクが高まっていきます。
またテストの際に痛みを伴った場合は、医師へ相談してみましょう。
みなさんもテストをしてみて、
テストをきっかけに運動の習慣をつけてみてはいかがでしょうか?