2024年09月05日
高齢者の体力測定ってどんなもの? その③ ~5回立ち上がりテスト~
みなさんこんにちは。
残暑で暑い日が続いていますが、風は少しずつ秋の風になってきましたね。
朝昼夕の寒暖差が出てきますので、風邪をひかないようにお気を付けください。
今回は自宅でできる高齢者の体力測定の第3弾として、
『5回立ち上がりテスト』についてご紹介します。
5回立ち上がりテストは文字通り5回椅子から立ち上がってもらうテストで
下肢の筋力を評価するテストです。
立ち上がる動作は全身を使う運動のため、
バランス能力や運動を遂行する能力(パフォーマンス能力)、
転倒や日常生活に支障をきたすリスクも確認することができます。
【 準備するもの、測定する環境 】
ストップウォッチを用意し、どなたかに時間を測定してもらいます。
スマートフォンの機能を使用しても大丈夫です。
また、立ち座りを繰り返しても倒れないような安定した椅子を使用します。
壁につけたり、測定する方に椅子を押さえてもらい椅子を固定しましょう。
腰や膝などの痛みが強い方は無理をしないようにしましょう。
【 測定する姿勢 】
股関節と膝関節が直角(90度)に曲がるようにし、
背もたれから背中を離し浅めに座ります。
足の裏は床にしっかりと付けます。
腕は胸の前で組み、足腰の力だけで立ち座りをします。
立ち上がった後は、背筋がしっかりと伸び
膝が完全に伸びきっているようにします。
【 測定方法 】
手を使わずにできるだけ早く連続で5回立ち座りを行い、
かかった時間を計測します。
座った姿勢から動き始めた瞬間に計測を開始し、
5回目に完全に背筋と膝を伸ばし切り
立ち上がった時に測定を終了します。
【 評価の目安 】
おおよその目安として、立ち上がるまでに
60歳代⇒11秒以上、70歳代⇒12秒以上、80歳代⇒14秒以上
時間がかかる場合は転倒の危険性が高くなるとされています。
また、手を使わずに椅子から5回立ち上がれない場合は
フレイルと判定されます。
立ち座りの動作は、日常生活のさまざまな場面で
何度も行われる動作です。
自宅でできる体操などを行い、足腰の力を維持していきましょう!