2023年05月30日
フレイルってなに? その② ~身体的フレイルについて~
みなさん、こんにちは!梅雨の季節が近づいてまいりましたね。
今回は「フレイルについて」の第2弾となります。
第1弾のフレイルの概要では、フレイルは身体的要因・精神認知的要因・社会的要因の
大きく3つの要因で構成されていることを説明いたしました。
今回は3つの要因の中から、身体的要因について詳しくご紹介します。
身体的要因からなるフレイルのことを『身体的フレイル』と言います。
身体的フレイルとは「筋力、持久力、生理機能の減衰を特徴とする複数要因からなる症候群で
身体機能障害や死に対する脆弱性が増大した状態」と定義されており、
一般的にフレイルというと、これらを思い浮かべる人が多いかと思います。
身体的フレイルでは、国際的にはCardiovascular Health Study基準(CHS基準)という
判定方法がよくつかわれ、体重減少、疲労感、身体活動の低下、歩行速度低下、
握力低下の5項目からなり3項目以上が当てはまるとフレイルと判断されます。
また近年では、長寿医療研究開発費事業で日本版CHS(J-CHS)という
日本人を対象とした評価表が作成されています。
さらに、質問紙だけで答えられる簡易フレイルインデックスというものもあります。
実際に歩いたり、特別な道具・場所を必要としないため、
身体的フレイルに当てはまっているか気になる方は、ぜひ一度やってみてください。
いかがでしたでしょうか?
身体的フレイルは、運動やたんぱく質・カロリーの補充、
ビタミンD摂取などによって予防・改善できる可能性があります。
つまり、しっかり動いて、栄養バランスよく食べる事が大事となりますので、
私たちと一緒に体を動かしていきましょう!
第3弾は、精神・認知的フレイルについてご紹介したいと思いますので、お楽しみに。