介護×ロボット ICTプロジェクト
2022年04月30日
モバイル化=効率化??
当法人では、介護業務内での付随業務のモバイル化をしております。例えば、今では一般的な「ナースコール」、そして「居室見守り」「介護記録」「職員コミニュケーション(会話・文書)ツール」等、文字通り機器を携帯しながら、いつでもどこでも作業できる様になっており、効率化している事も事実です。
しかし、デメリットが明らかになっている事も事実です。
まず1つは、リアルタイムでの確認方法です。ナースコールや居室見守りシステムの通知に対しての初動は、「モバイルを取り出して画面を見る」という作業は欠かせません。この作業は、介護業務中だと早急に取り組むことが困難となります。もちろん、当方でも画面を見ずに通知音(メロディー)で聞き分ける等も行ってみましたが、聞き分けるメロディーが多くなれば、逆にたくさん覚えなければならない事に繋がります。
そしてもう1つが、増えてしまうモバイルです。特にナースコールと居室見守りについては、システムやメーカー等の関係でモバイルを分けて使用している現状です。もちろん、どちらも一早く欲しい情報なので優先度を決める事は困難ですが、複数いる職員に両システムとも順番に通知してもらえれば、もっとモバイルを集約できる(持つモバイルが減る)のになあ・・・と毎回考えてしまいます。
1つ目の課題に対しては、「通知の言語化」が第一に浮かびます。そして、当方での職員コミニュケーションツール(インカム)で「○○さんのナースコールです」等々、言葉が聞こえればと考えております。まだ要望段階ではありますが、効率化に繋げる事はブレずに進めていきたいです。
2つ目の課題については、間もなく成立した機器ができる予定です。つまりは「ナースコール」と「居室見守り」が1つのモバイルで使用する事が可能となります。この機器では、単純にナースコールへの対応と居室見守りシステムでの危険予兆行動把握が1つになっただけではなく、居室見守りシステムでの予兆行動(例えば離床しそうなった時)に対しての遠隔声がけが可能となり、モバイル集約+αの内容となる見込みです。
モバイル化したから効率化で終わるわけではなく、モバイル化した後に「どう更新すべきか?」を考えながら、現状に満足せず取り組んでいきたいです。